ーーーー
ーーーーーーーー
「はーい。じゃあ自己紹介やってもらおうか。」
いろいろプリント類を配り、ひと段落してばやしは切り出した。
「じゃあ、くじで順番決めようかな。誰か作ってくれる人いない?」
よし、ここで私が目立つ人っていうアピールしとこうかな。
私は大きく手をあげる。
「はーい、私やります!日和もやろうよ!」
ここで神田もいれることでこの二人は仲良いってことを見せつけなきゃね。
小学生の頃、ボスの神田のことを知ってる子もいるだろうし。
「おおっありがとう!じゃあ、…鈴本と神田、よろしくな!」
「ええー、私もー?いいけどさ!」
「そのかわり、私自己紹介最初にやってもいいですか?」
「いいぞ、はいこれ。」
紙とはさみを受けとって私は神田の席に行く。
「なに勝手に言ってんのー?」
小声で神田は笑いながら言ってきた。
「いいじゃん、自己紹介しやすいよそっちの方が。」
うちまだ考えてないんだけど!と神田は言いながらも、二人でくじを作る。
「先生、できましたよ!」
「ありがとう。じゃあ、まずは鈴本。」
よし、私はもう完璧にシュミレーションしといたのよ。
私は教卓の前に立ち、ニコッとしてから話しはじめる。
「朝日小学校から来ました。鈴本ほのかです。ほのかはひらがなです!普通にほのかって呼んで下さい。特技はちょっと恥ずかしいんですけど…カツラを見分けることです。」
そこでみんなは一斉に笑い出す。
よし!!出たしはいいね。
入学式のとき、めっちゃ考えたかいがあった。
「小林先生は地毛だけど、校長先生は絶対カツラですよ!ね?先生。」
私はばやしの方を向いて問いかける。
「えっ、言っちゃっていいの!?」
ばやしはいきなり振られたのと言いずらい質問にうろたえる。
「それって先生も思ってるってことですか?」
神田はキャハハッと笑いながらばやしに言う。
「俺に振るなよー。」
クラスのみんなの笑いで教室はもっと盛り上がる。
「一年間、楽しい思い出をみんなと作りたいです。気軽に声かけてください!」
私はぺこりとお辞儀をして席に戻った。

