「ほのかちゃん!大丈夫!?全然聞いてないでしょ!」
「はっ、ごめん!たまに意識飛ぶんだよねー。あはは。」
やばい、意識飛んでた…。
いろいろありすぎて頭がついていかないのかも。
「なにそれー?ちょーかわいい!ほのかちゃん天然なのー?」
神田はサラサラな髪の毛をいじりながら、目を細めて笑った。
かわいいって…。
取り敢えず言っとけばいいみたいな風習なんなの。
女子の可愛いなんて挨拶程度にすぎない。
「え、そんなことないよー!でも天然ってよく言われるんだよね。」
言われたことないけど笑。
どっちかと言うと常に考えて行動するタイプだと思う。
「あ、そうなんだー。ってか聞いて!直樹がさーー」
適当に神田の話に相槌をうって上手くやり過ごす。
「名前順に並べー!」
ばやしが列の先頭でみんなに呼びかける。私は神田と別れ名前順に並んだ。
ーーーーーーーー
ーー入学おめでとうごさいます。
校長先生の長々しい話が始まった。
私はそんなことには気をとめない。
どどどどどどうしよう…!超嬉しい。
いやー、ほんとにこんなことってあるんだ!なんか上手く行き過ぎかなぁ。
でもね!嬉しいけどね!!
真面目にしなきゃいけないのに笑いがこらえられなくてニヤニヤしちゃう。
あぁ、誰かに言いたい!
…でもあのパソコンの…誰だっけ…そう!イヴァンさん!がダメって言ってたし絶対秘密にしなきゃ。

