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佐藤まなか。16才。



今、あたしは、あたしの唯一と言ってもいい程数少ない友達の一人・田中華のラブ作戦とやらを聞かされている。



「ねーえー。まなかさん、あたし今回の作戦はいけると思うんですよね。」




机にベッタリと突っ伏した華は、人差し指で机の上をぐるぐるとなぞる。



彼女の言う作戦とは、簡単に言うとこんな感じだ。








『あーあ。また今回も欠点ギリギリだな。どこかに1年からずっと学年5位以内に入ってる秀才くんはいないかなぁ〜。はーああ。』



『それは、この僕のことじゃないか。田中さん、僕が君に手取り足取り教えて差しあげよう。』


『まあっ!本当に!?……でも、あたしなんかが貴方の手を煩わせるなんて……』



『なんだ、そんなことを気にしていたのかい?……華は』



『えっ……。今、華って呼びました?』



『実は、僕……。貴女のことが……』



『み、みなみくん………………!!!』



『華!!』


『みなみくん!!』



そして二人は情熱的な熱いハグを……!!






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