隣の席のみなみくんは笑わない



ゆっくりと布団から手を伸ばして、みなみくんの髪の毛を触ってみた。




あ。思ったとおりのふわふわでサラサラの、触り心地のいい髪の毛。



みなみくんが寝ている時しか出来ないもんね!


今のうちに思う存分触っておこう!



ゆっくりと、上から下へと撫でる。





「みなみくん、もう無茶したらだめだよ。」




まるで、秘密の恋のおまじないのように、そっと囁いた。