隣の席のみなみくんは笑わない



おでこからこめかみに向かって浮かぶ汗を袖で拭った。



ふー、走った、走った。




みなみくんのほうを振り向いて、ぐっと親指をたてる。




みなみくんはぽかんとした顔をして、我に帰った。




「……うん、あのー、とりあえず、田中さん、南さん。部屋に入ろっか」




保健の先生である平井先生が、部屋へと促した。