そんなある日、愛華に春が来た。
それはもう突然だった。
「あ、美空。あたし彼氏できた」
お昼休み、ご飯を食べながら普通のノリで言った。
あたしの箸がとまったよ?
愛華さん、そういうのはもうちょっと喜ばしげに、照れながら言うものでは?
愛華ってどっかズレてる。
「お、どろいた!!誰よ?」
「前同じクラスだった悠大って覚えてる?ソイツ」
彼氏をソイツ呼ばわりしてる。
可哀想…。
ま、愛華のことは信じてるからいい加減とかじゃないよね、たぶん。
「覚えてるよ。愛華、おめでとう!!」
そう言ったら少し照れながらありがとうって言った。
愛華、幸せそう。
馴れ初めを聞いたり、初デートの話を聞いたり、珍しい女子トークで盛り上がったあたしたち。

