ある昼休みの屋上。
あたしの目の前には大志くん。
いつもと違って今日は真剣な顔をしている。
「先輩、俺、先輩のことが好きです。俺と付き合ってもらえませんか」
「……?!」
いつも笑顔の大志くんからは想像できないような真剣さが伝わってくる。
「俺、入部した時先輩に一目惚れしたんすよ。先輩の目に留まってほしくてわざと抱きついたりしてました。そういうのが苦手だって聞いてそこだけはあやまろうと思います。だから正面突破です。俺と付き合ってください」
人生初告白。
嬉しい気持ちと嬉しくない気持ちが混ざってる。
だってあたし断るもん。
断ることはわかりきっているのに言葉が出てこない。
あたしが断ってしまったらこの子は傷ついてしまうんじゃないかなどなどの考えが頭の中をかけ巡っていく。
「…ご、めんなさい」
声を振り絞ってやっと出てきた一言。
聞こえたかもわからないような声。
目をギュッとつぶってうつむき相手の返事を待つ。
ていうか、大志くんの影がどんどん近づいてきてない?
気のせいかな?

