「もう美空ちゃんでいいや。これアイツの忘れ物。ないと困るでしょ?」
蓮の忘れ物とは…タオルにTシャツ。
あの子は部活に何しに来たんだ?
蓮のおばか加減に思わず笑ってしまった。
「うわぁ~美空ちゃんが笑ってる。ちょーレア」
「え!!なんで?!あたしだって人間だもんそりゃ笑うよ」
「ん~でも俺が思うに美空ちゃんは蓮のこと以外ではあんま笑わないよね?でしょ?」
まー確かに今は蓮のことで笑ったけどさ。
「それ以外でも笑いますー。あたし結構笑いますー」
けんじくんの言ったことに不服を申し立てるような言いぐさになった。
けんじくんは余裕のある笑みで冗談だってと軽く謝った。
そして時間がやべえと言ってそそくさと帰って行った。
あたしはその足で男子の部室へ向かった。
「れ~ん!!ちょっと出てきて」
「あ、先輩、蓮さんなら今不機嫌で…「どけ」」
蓮がなにやら怒ってる。
整っているきれいな顔が少しだけ険しくなっていていつもよりもかっこよくない。
蓮が怒ってるとこ初めて見たかも…。
いつも温厚だから怒ると怖いというかどう接すればいいのかわからない。

