【美空】
「先輩!!それは俺が持ちますよ」
「え?!あ、うん。ありがとう」
最近、あたしの手伝いをしてくれる後輩ができた。
嬉しんだけどね、君、選手じゃん。
マネの仕事手伝うよりも体育館の清掃しなよ。
紫苑先輩に怒られちゃうぞ。
部活でならまだいいんだけどね、部活以外で会うともう大変なの。
人目を気にせず、大声であたしの名前を呼び、ダダダっと走ってくる。
そしてなぜか抱きついてくる。
そういうのに慣れてないあたしは当然テンパる。
からかわれてんのかな?
「何、アイツ?」
「へ?!後輩じゃん」
「…そういうんじゃなくってさ……」
自分から質問を投げかけてきたのに煮え切らない返事だけして去って行った蓮。
なんなのよ!!
「あ、美空ちゃん!!蓮は?」
「今さっき向こうに行ったよ~」
けんじくんが蓮を探しにやってきた。
部活帰りによくご飯食べにいってるみたいだけど体育館まで来るなんて珍しい。
またご飯の約束か?

