次の日、あたしの足は1Dの教室に向かっていた。
入り口付近の女の子に蓮くんがいるかと聞いたら呼んでくれた。
意を決したあたしの顔を見た蓮くんは誰もいなさそうなところに案内してくれた。
昨日の厳しい態度とは打って変わって紳士的だ。
「昨日はなんかごめんな。強く言い過ぎたと思って…。でもあの言葉を撤回する気はねえよ」
「わかってる…。あのさ、今から言う話は内緒にしてほしいんだ。誰にも打ち明けたことないの。…でも昨日ガツンと言われてなんか蓮くんに話してみたくなった」
言い終わると蓮くんは一瞬キョトンとした顔をしてから優しい顔に変わった。
なんでも聞いてやるよ話してみっていう優しい顔。
この人の包容力ハンパない。
中学の話、けがの話、今でも手が震え満足にバスケができないって話
「でもね、本当はバスケ部に誘われて嬉しかったの。これだけは確かなの」
「んーそうか。お前の事情も知らないであんなこと言っちまったの少し後悔」
「そりゃ話してないんだから仕方ないじゃん。律儀な人だなー。気にしないで」
そういえばあたし蓮くんとちゃんと話したの初めてだ。
イメージと違った。
クールで話しかけづらいタイプだと思ってたけど柔らかい雰囲気で包み込まれる感じ。
その素敵すぎる笑顔を向けないでほしい。
それから湿布の件を謝り、今は時間がないからひるやすみもう1回話そうてことになった。
蓮くん優しいなー…。
噂には聞いてたけどあれはモテるわ、納得。

