試合が始まり第1クウォーターで事件は起こった。
あたしが3P打って、手からボールが離れた代わりに相手の背中が降ってきた。
避けきれなかった。
手首から地面に落下したことは覚えているがあとは激痛だったことしか記憶にない。
当然試合には出れず、応援もできなかった。
すぐに病院に着き、暴れた。
せめて応援させろと泣き叫んび医者に悪態をついた。
医者の診断は手首の酷使で弱っていたから軽い衝撃でここまでひどくなったと。
手首にひびが入ったのだった。
最初は相手のことを恨んだがそもそもあたしのせいだ。
自分を責めて責めて責めまくった。
決勝は健闘したものの負けてしまいあと一歩のところで全国大会を逃し悔しくてみんなが泣いた。
ギプス生活だったが部活には毎日顔を出した。
雑用をしたりたまにボールに触れたりと自分なりには今できることをして充実していた。
でもある日、聞いてしまった。
「美空には悪いけどレギュラーの座はやっぱりあたしのものだったんだよ。あの子にはまだ早かったのよ」
あたしがレギュラー入りをしたことでレギュラーから外れてしまった子がそう言ってたのを聞いてしまった。
言い返せなかった。
そうなのかなと思い始めたし、それから部活に行く回数が減った。
冬の大会までに治すと決めていたが治らなかった。
冬の都大会は決勝どころか3回戦敗退という夏とは違いすぎる結果をみんなは受け入れるのが
つらかったみたいだ。
それからしばらくしてあたしの手首が完治し、復帰した。

