「あ、ちょうどいいしお前教えろよ。ここ使っていいから」
また蓮に習うの?
嫌いな数学を大好きな蓮に習う。
ん~…。
天秤にかけたら蓮と一緒にいることの方が勝ったから素直に教えてもらうことにした。
「最初からやるか」
なにがわからないのかわからないあたしのことをよく理解してくれてる蓮は最初っから丁寧に教えてくれた。
それなりにわかる。
今回も赤点回避だ。
「先生、ここはなんでこうなるんですか?」
「先生って俺のこと?」
「うん。蓮先生」
「それってなんか嬉しいな。俺、先生なるの夢だもん」
え、そうなの?!
初めて聞いた。
蓮って夢あったんだ…。
「お前は?何かやりたいことあんの?」
「考えたこともない」
「はははっお前らしいな。ゆっくりでもちゃんと考えとかねーとすぐ卒業なるぞ」
確かに。
もうすぐ3年生だ。

