「帰るか」
「え~いやだよ…」
うん、帰したくない…。
でも、こんな遅くに連れ出してる上にこれ以上帰りが遅くなるのはだめだ。
「だ~め。明日も会えるんだから」
けじめは大事だ。
安心して娘を任せられるような彼氏の方が親的にはいいだろ?
俺のことで心配をかけさせたくはない。
立ち上がって、座ってる美空を無理やり立たせた。
手を繋いで美空の家まで歩く。
歩きなれた道。
美空の家に上がって事情を説明して、謝った。
美空のお母さんは笑顔で礼儀正しくていい子ね~と言ってくれた。
美空と2人で玄関まで見送ってくれた美空のママさんを好きになりそうだ。
優しいママさんだった。
うちの母ちゃんは……絶対元ヤンだよ。
ちなみに親父も。
あいつらまだ若いからでき婚に決まってる。
若い親でもでき婚でも全然恥ずかしくないけどな。

