「…あ、いいっすよ」
あたしだと確認してからニヤリと笑い、さわやかに返事をした蓮。
恥ずかしっ!!
この上なく恥ずかしくて今すぐ隠れたい。
自己満足した先生はあたしたち2人を置き去りにして行った。
現実についていけないあたしは図書室の前で棒立ち。
「とりあえず教室行くか」
「はい、先生」
「ははっ露骨に嫌な顔すんなよ〜傷つくじゃーん」
いや〜、この状況は嬉しいんだけどね、恥ずかしいじゃん!!
恥ずかしいくらい数学できない自信あるし、蓮を呆れさせる自信もある。
教室に戻って、前後に座り、教えてもらう体制が整った。
「三角比からやるか。どこわかんないのかもわかんないって感じだろ?」
「その通りでございます」
「んじゃ初めっからな」
蓮だって勉強したいはずなのに嫌な顔せずにあたしに教えてくれてる。
やっぱ優男。
「定義から説明するぞ。まず三角書け。直角の
」
蓮の説明は授業よりもわかりやすかった。
わかるわかる!!すげえわかる!!

