7月!夏、真っ盛り!

文化祭当日、来た〜……!

「まあ、劇は2日目…明日なんだけど」

3日間行われる、あたしたちの高校の
文化祭。

1日目の目玉は、学年対抗の体育祭。

2日目は我らが2年の演劇。

そして3日目は、1年の展示と3年の
お店出店。

「え?違う違う!カナちゃん情報
浅過ぎ!」

「わっ!?…こーとーねーさーんー!」

後ろからヒョコッと出てきて……何を
言うかと思えば……。

「えへへー……とにかくカナちゃん!
今年の3日目の目玉は、あの新企画
だよ!」

「え……何?」

すると、琴音ちゃんは大きく手を広げ、

「女装大会だよ〜!」

高らかに宣言した。

……………。

「……何ですか?それ」

「えっ!知らないの!?大企画だって
生徒会も宣伝してたのに……」

「何も聞いてないよ!?」

あたし、そんなに情報に対してシールド張ってたかなぁ……?

すると琴音ちゃんは、まあいいやと 言って説明をしてくれた。

「各クラスごと、候補者の男子を選出!
コスプレとかも、クラスの責任者が
決めるんだよ!」

「へ、へー……」

「ちなみに、ギャグで考えちゃダメ!
本当に女の子と見間違えそうな人が
優勝!」

賞品は、誰からでも言うことを聞いて
もらえる券!とこれまた高らかに宣言
する琴音ちゃん。

いくらか張り切ってますね……。

「まあうちのクラスは、雪島くんかな」

……………。

んっ!?

「え……あの人、了承したの?」

すると琴音ちゃんは、キョトンとした顔でこっちを見た。

「え?カナちゃんが、雪島くんがやるよ
って言ったんでしょ?」

「そんなこと言った覚えないけど!?」

「えー!どうするの!みんなもう、
雪島くんがやるものだと思ってるよ」

えーーー!?!?