「雪島くーん!」

オーディションも終わり、下校の時間。

あたしは、帰宅の準備をしている雪島
くんの所へ向かった。

「……どうしたの?」

「へへへ……オーディション終わってか
ら、1回も話してないから……」

そこまで言ったとき、雪島くんに腕を
引っ張られた。

「雪島くん?どこへ行、」

「ちょっと来て。2人で話のできる
場所」

……………?