白雪王子と白馬のヒメ

「雪島くん!いっしょにお昼ご飯食べま
せんか!?」

「遠慮する」

即答ですか……。

「そんなこと言わずに!そ、その……
美肌を保つ秘訣をぜひ!」

「秘訣なんてない。俺、昼飯は1人で
食べるの。邪魔しないでくれる」

そう言って、彼はさっさと購買へ向かってしまった。

「ハァ…また追い払われた……いや、
まだ諦めない!」

あたし、白馬 叶恵は、雪島 慎也…“白雪王子”を絶賛追いかけ中。

別に、好きだからとか、そういう訳で
じゃない。

白雪王子は、その名の通り……

“白雪姫”に、ソックリなのだ。

雪のような肌、深紅の唇、艶やかで
真っ黒な髪。

何より、お姫様のような優しさ。

最初はそっけないなぁ、とか思っちゃうけど……、あの日あたしは、彼の優しい一面を見つけてしまったのだ。