「いや、だから!!」

「なんだよ、言ってみろよ」

「こ、告白されて……でも断ったよ!!
相手もうちに梨玖がいる事知ってたし」

「はぁ…」




梨玖はため息をついたー。

飽きられたかなぁ…。振られるのかな?

そう思ったら何故か涙が…




「……っ!!颯恋!?なんで泣いて…」

「だ、だって梨玖がため息つくから!!泣
飽きられたかなって…」

「そんなわけじゃないから
ただ颯恋が鈍感と天然なだけ」

「ど、鈍感じゃないしそれに私天然じゃない!!」

「いやいや、颯恋は絶対天然だから」



そう言って言い切ったー。

そんなに天然かなぁ……?



「よし、じゃ俺を怒られた罰」

「え?」

「颯恋からキスして」

「な!?…///」



私から!?



「無理無理無理無理!!
絶対無理! …///」

「ほら、はーやーく」

「………〜〜〜!!」




どうすればいいのよ!!

ってか今の話聞いてると

まるでーー




「梨玖」

「なんだよ、出来ないの?
仕方ねぇーな…」

「そうじゃなくて!!
もしかして梨玖……
大翔くんにヤキモチ妬いたの?」

「当たり前だろ!! 俺だって妬くし」

「……嬉しい♡」

「ふっ、単純笑」



そして一瞬唇が重なったーー。

でもすぐ離れた…。

むぅ…もうちょっとしたかったなぁー。




「ふっ」

「な、なに?」

「素直に言えよ
キスしてほしいなら、自分で言えよ」

「………っ!!」



ば、バレてる…!

恥ずかしい…///

もう梨玖はなんでも知ってるーー。

だから梨玖の前では嘘がつけないー。




「ほら、正直にならないと
もうしてあげないよ?キス」

「え、」




そ、それは嫌だ!!

あぁ~もう意地悪…。




「ーーーーして」

「なに?笑」

「ーーっ! ……キスして…///!!」

「ふっ、お望みどおりに…」




梨玖は優しくキスしてくれたーー。