【間もなく16:50発
○○便の搭乗受付を始めます】
「あ、俺だ…」
「梨玖…」
今はりぃ、和泉くん、私のお母さん、お父さん
そして、バスケ部のみんなに梨玖両親といる。
「梨玖!!」
「しっかりやるのよ!!」
「……わかってるよ、母さん」
「しっかりやれな」
「ありがと…父さん」
ーーーーーーーーーーーー
「梨玖!! 」
「みんな…」
「あっち行っても頑張れよ!!」
「あぁ、皆も頑張れよ」
「おう!!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「梨玖」
「湊」
「今までありがとな
あっち行ってもお前なら出来る」
「さんきゅ、お前も頑張れよ
あと、稲村さんもな笑」
「任せろ!!」
「真白くん」
「稲村さん」
「颯恋のことは私に任せて
真白くんはただ夢に向かって前を見てればいい
んだからね?」
「…………ありがとな」
「でも、たまには帰ってきなさいよ笑」
「あぁ…
稲村……颯恋のこと頼むな」
「うん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「梨玖くん」
「颯恋のお母さんとお父さん…」
「しっかりやるのよ
もう、梨玖くんは私のお母さんも同じだもの」
「………はい」
「梨玖くん」
「なんでしょう…お父さん」
「颯恋を幸せにしてくれ、お願いします」
「………はい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして……
「…………颯恋」
「…………」
「こっち来て?」
もう、涙が溢れて何も言えないーー。
「颯恋…」
「………り、梨玖!!!!」
もう、崩壊…
考えたくもない。
私の前から梨玖が居なくなる…。
涙は見せないって誓ったのに…。
「颯恋」
「梨玖、梨玖…」
「ぜってぇ、帰ってくるから
それまで……待っててくれるか?」
「当たり前じゃん!!
何年でも…何十年でも
私は梨玖をずっと待ってるから!!」
「颯恋…」
「梨玖、、、」
お互い吸い込まれるようにキスをしたーー。
「………颯恋」
「ん……?」
「右手出して……」
梨玖に言われた通り右手でを出すとーー。
「え………?」
梨玖が私の薬指に指輪をはめたー。
「………まだこんな安物しか買えないけど
いつか絶対颯恋の左手につけてやるから」
「梨玖、、」
「だから………今は予約笑」
梨玖は自分の右手も出し
私の右手を握ったーー。

