「お母さんおはよ!!」

「あら、今日はまた可愛いじゃない笑
でも、まぁ…今日だものね、梨玖くん」

「うん…」

「颯恋…大丈夫?」



母さんが撫でてきた。

正直大丈夫と行ったら嘘になるー。

でも…。




「大丈夫
だって私が応援しないとダメだから
だから頑張るね」

「そう…
それでこそ私の娘よ笑」

「えへへ、ありがと!!」

「そろそろ、梨玖くん来るんじゃない?」

「あ…」




今時刻は7時30分

卒業式は9時から

それまでに卒業生以外は行かないと行けない

それでも梨玖は
少しでも一緒にいたいって言うから

今日もいつも通りに行く。

なんて…私も少しでいいから梨玖と居たい。

梨玖と話したいし梨玖と手も握りたい。

梨玖としたいことまだたくさんある…。

だから後悔しないように今日は頑張ろう。




ーーーピーンポン





「梨玖くんじゃない?」

「うん、行ってきます!!」

「行ってらっしゃい!!」





ーーーガチャッ





「颯恋、おはよ」

「梨玖…」




いつもよりかっこいい梨玖が目の前にいる。

あぁー、抱き着きたい…。




「梨玖…」

「ふっ、おいで?笑」



梨玖は腕を広げ笑顔で待ってる。




「....梨玖!!」

「颯恋、ごめんな」

「ううん、謝らないで
梨玖には頑張って欲しいから」

「颯恋…」

「だって私梨玖のバスケの姿大好きだもん
そんな姿をまた見れるんだよ!!
応援しないわけないじゃん!!」




もう涙が止まらない。

泣かないなんて無理だった。

泣けないはずがないよ。

だって、梨玖が大好きだもん。