「ばあちゃん?大丈夫か?隆治だよ?」

俺には大切な人は、ばあちゃんしかいない。

家族は、ばあちゃんだけ。

ここ最近、ばあちゃんの調子は悪く入院生活を送ってる。

お父さんとお母さんは知らない。

物心ついた頃には居なかったかな。

ばあちゃんが、ずっと面倒見てくれた。

「隆治、来てくれてありがとう。ここの棚にお金あるから、ジュースでも買っておいで。」

「ありがとう。」

病室を出て俺は自動販売機へと向かった。

「ゴホッゴホッ」

「咲良ちゃん大丈夫?」

「看護師さん、大丈夫です。」

通りかかった病室で俺と同じ年くらいの女の子が苦しそうにしているのをみた。

この時、俺は初めて

あの女が言ってた言葉が刺さった。

自殺しようとしてた自分が情けなくなった。

「ゴホッゴホッ」

「看護師さん、薬飲んですこし落ち着いてきました。」

「良かった、ゆっくり休んでね」

「あら?お見舞い?咲良ちゃんの彼氏かな?」

「いぇ、違いますよー!」

「でも、あなた病院でよく見かけるよ?」

「ばあちゃんが入院してるので。よく来ます。」

「あ、やっぱり!じゃあさ、お願いがあるの。」

「なんですか?」

「あの子、咲良ちゃんて言うの。あなたと同じ年くらいかな?咲良ちゃん、入院生活続いてて、友達が1人しかいないの。仲良くしてくれない?咲良ちゃんもきっと喜ぶわ。」

「僕なんかでいいんでしょうか?」

「大丈夫よ!」

そう言って、看護師さんは去って行ったが

僕は病気と闘っている人にかける言葉なんてあるのだろうか。