彼女には悪いけど、恋をして、愛する人ができて、順風満帆で、一切彼女のことは忘れてしまっていた。仕方ないとは思うし、きっと彼女に言えば怒った口調でも許してくれるだろう。
昔、彼女が夜の通学路にしゃがみこんでいるのを見たことがあった。彼女が去ってから見に行くと、"大好き"と描かれていた。彼女は俺よりも先に恋をしていたのか。そんなそぶりは全くなかったのに。一人歩く背中を追いかけることができなかったのは、それが理由だったのかもしれない。
「…幸せにね!!!」
「おう!」
また間があった。彼女の癖だ。何か言いたいことを我慢する、悪い癖。俺が結婚するって、もしハガキじゃなくて会って言っていたら君はどんな顔をしたのだろうか。
(大好き、か)
ーー彼女は恋をしたかったのだろうか
昔、彼女が夜の通学路にしゃがみこんでいるのを見たことがあった。彼女が去ってから見に行くと、"大好き"と描かれていた。彼女は俺よりも先に恋をしていたのか。そんなそぶりは全くなかったのに。一人歩く背中を追いかけることができなかったのは、それが理由だったのかもしれない。
「…幸せにね!!!」
「おう!」
また間があった。彼女の癖だ。何か言いたいことを我慢する、悪い癖。俺が結婚するって、もしハガキじゃなくて会って言っていたら君はどんな顔をしたのだろうか。
(大好き、か)
ーー彼女は恋をしたかったのだろうか

