________________________

珍しくしんしんと降った雪を手のひらに乗せて、雪だ!なんて叫んでた子供の頃の自分はどこに行ったのか。

高校時代はとにかく彼女が欲しかった。周りはみんなピンクな雰囲気が流れてたし、自分だけ疎外感っていうか、まるで雰囲気に嫌われてるみたいな感覚。気になるあの子にはウザがられ、陰口を言われ。
辛いのか嫌なのかよくわからない感情に流されて、気づいたら他クラスで同中の所謂サバサバ系女子に相談なんてものをしてしまったんだ。彼女は適当に流しているかのように返事したけれど、それでも本当は真剣に話を聞いてくれていたことに、歳をとってから気づいたんだ。あの時は、ちょっとだけイラついてしまったけれど。

そんな俺が結婚なんて想像もしてなかった。

冗談半分で言った言葉を、彼女は少し間をあけてから言った。

「……そーゆーのいいから。」

彼女はほんとは何がいいたかったんだろう。あの間は何かを伝えたくて、だけどやめてしまった間なんじゃないかな。