「えっ、こんな安くていいんですか?」

「まぁ気持ちばかりだけど。
仲介手数料も無しにしてるし大家さんと家賃交渉したら少しだけど下げてくれたしね」

「本当にありがとうございます…北出さん意外にちゃんとしてくれる方なんですね…」

「褒めてるの?それ」

「最大限褒めてます」






学校から徒歩圏内

駅からも遠くなくて

家賃も間取りも希望通り





北出さんが私の希望通りの物件を抑えてくれた


葵はバタバタしてて内見にはいけなかったけど写真見せたらいいんじゃないって


時間もないし学生物件で審査も通りやすいと言われたからすぐそこに決めた





諸々の書類や手続きを北出さんが進めてくれる





初期費用、かなり安くしてくれてるし

北出さんと梨羽に感謝しないと…






「いいねえ彼氏と同棲。初々しい」

「いいんですかね。私はその気は全くなかったんですけどね…」

「彼女がこれだけ可愛いから彼氏くんも放って置けないんでしょ」

「まさか…ただの我儘坊っちゃまです」