にんじんは甘い、ピーマンは苦い

「......なおっぺ?ねぇ、なおっぺなの?!」

収まりが効かなくなった紀莉子さんは、先生の肩をブンブン揺らす

「…のりのり」

あだ名らしき呼び方で呼ぶ彼らは、明らかに親しい関係で

話の内容が掴めない私達は、ただただ彼らの会話を聞いていた

「帰るぞ」

それだけ言った兄は、私を抱き上げた

「お前も来い」

翠に言い

「お前は仕事が終わってから、俺の家だ」

先生に向かって言った