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ブクブクッ

泡が、膨らんでは消えて

膨らんでは消えて

ひたすらそれを繰り返す

それをただただ見つめる私は、かなり疲れていたんだと思う

噴水に落ちたことで、思っていたより体が冷えていた

兄が入れてくれたお風呂に、鼻の下まで浸かる私

頭の中に浮かぶのは、噴水のところで出会った、アッシュベージュの男の人

年上だっただろうか

スラリとした体型に

切れ長な目

控えめな口

高い鼻……

と、かなりのイケメンだった