side明石



こんにちは。
今日から私の中学校生活が始まろうとしています♪
入る部活はもう決まってる。

『吹奏楽部』

に入ろうと思っている。
小学校の時から音楽が大好きだったからと言うとても単純な理由だ。

「今日から中学生。新しい友達できるかな〜?」
と独り言。
小学校の時から歩き慣れた道を今は自転車で颯爽と走っている。
もうすぐ学校につく…筈だ。

「んー!桜が綺麗だな〜♪」

桜が私達を迎えるように、そよそよと揺れている。春らしくて気持ちがいい。

自転車を指定の場所に止めて、私は学校に入る。

「あ!夢ちゃんだー!おーい!!夢ちゃぁん!!!」



少し離れた所で親友の秋元 焔。通称ほむちゃんが手を降っていた。

「あ!ほむちゃん!中学生ここだったんだね!」
「そうだよー!てか大体皆ここでしょ(笑)」
「あ、それもそーか。」

この学校は特に受験とかいらなくて、普通の平凡的な学校と聴いている。
だが、学校のHPには『入学、転入時にテストを受けてもらう。その結果次第でクラスが分けられる』と書いてあった。だからとても不安だったりする。

「考え事してんの?夢さん」

とニヤニヤした顔でこちらを見る。

「いや、ちょっとね。入学時にテストするって聞いたから不安で(苦笑)」


「・・・・えぇ!?マジ?うっそやば!全然勉強してない!!うわぁ!出だしから最悪ぅ」

とガックシと肩を落とす焔。

「大丈夫だよ。ほむちゃん!私も何もしてないからさ!」

私は焔の頭を軽く撫でてやる。

「ほ、ほんとぅに?大丈夫なの?」

「大丈夫だよ!だってほむちゃんはやればできる子だからね!」

さっきから頭撫でてるけど嫌がらないから良いのかな?

「・・・・夢ちゃん大好き!!!」

ドスッ

「っ!?」

焔にタックル(と言う名の抱きつき)くらった…地味にいたぃ(涙)

まあ、元気になったし良かったよ。




てか焔ってわんこみたい…って思ったのは私だけの秘密♡

..。o○☆○o。..:*゚*:..。o○☆○o。o,+:。☆.*
待ちにまった入学式が始まった。とってもドキドキしてる。

「1年生、入場」

と言う声と共に吹奏楽部が演奏を始める。
とても綺麗な音で元気に演奏している。
その姿に憧れちゃう!!

この曲は…えっと……

「「March・April・May」」

え?声、重なった?
周りを見渡すと、とても可愛らしい女の子がキョロキョロしていた。

「ね、ねぇ」

「は、はい!?な、なんでございましょう!?」

……凄く緊張しているのか、いきなり話しかけられた事に驚いているのか。おかしな日本語を使ってる(笑)
「ねぇ、さっき声被ったのって貴女?」
「は、はい。えっと……吹奏楽好きなんですか?」

と、入学式という事も軽く忘れて少し話していた。

「こら!そこの生徒!!静かに。」

「「!?」」

うわー…入学早々怒られちゃったよ。
ハァ……





ま、そんな感じで苦痛な入学式が終わった。
因みに、退場の時の曲は『マーチ「ベスト・フレンド」』
だった。