離してなんてあげねえよ




「そうだけど、悪い?」



上目遣いで遥清君が言う



サラッとなびく前髪からは



清潔感が溢れていた




「わ…悪くはないですけど」



いつも遥清君と話していたら



ペースに乗せられるな…



ちょっとした後悔が




心に染み渡った