離してなんてあげねえよ




「バカっ!!湊は死んだんだって…そんな一言で私の恋を終わらせないでよ!」



私は叩かれた方向に首を向けている陽暮に向かって怒鳴る



だが、陽暮はゆっくりと私を向き直って真剣な瞳で見つめ返す



「終わらせてなんかいない、終わったんだよ。誰が手にかけるわけでもなく」



陽暮の冷たいけれども真直ぐな言葉と瞳に、私は言葉がでてこない


「誰も…悪くない、しかたがないんだ。俺は美嵩が泣くのがいやだから」



泣く…のが?


「湊だって望んじゃいない、美嵩には笑って欲しいんだよ。俺は美嵩が幸せなら良かったんだ、あの放課後の時だって湊と会うの知ってた…知ってて行かせた…」



陽暮の表情に曇りがさす