離してなんてあげねえよ




「陽暮っ!!どうして他の先生の前であんな事するの!?」



グイグイと勢いよく引っ張っていく陽暮の背にそう言った



すると陽暮がピタッと止まる


「壁なんていらないんだよ」


「え?」



「教師と生徒の壁なんて、ブッ壊してしまえば良い」



…陽暮


「美嵩を悲しませている、遠のかせているそんな壁なんて必要ない」



陽暮は私がそれで悩んでいたのを気付いてたんだ…でも



「湊の前であんな事するなんてひどい!」


「なんで?湊は死んだんだ、もう美嵩は湊のものじゃないんだから」



そう冷たく言った陽暮の頬を、震える手で勢いよく叩いた



バシッ…!


音が響く