彼女と僕の136日間




周りを見渡したレナは黒木リサの存在に気がついたらしく、

「あ、黒木さんだ。同じ電車だったんだー」
「あー、そうだったんだね」

とっくに気づいていたけど、今気づいたフリをした。

なぜかは分からない。





「美人だなー、でもなんか近寄りがたいんだよね…」

レナがボソッと呟く。
どことなく寂しそうな表情をするレナ。


「そうだね、もう10月半ばで高校生活も残り少ないからな。黒木さんとも仲良くなりたいよな」

「…」