「ありがとうね。リョウスケくん、トモヤくん…」


「いえ…今回の事は…本当にご愁傷様です」









現在、俺とトモヤはハルトの葬式に来ている。
ハルトの母親は、忙しいにも関わらず、俺たちに言葉をかけてくれた。










遺影のハルトは、いつもどうりの、俺たちの知ってる顔で笑ってて

悩みなんてなさそうに、のうのうと日々を過ごしてそうな男なのに、

こいつはもうこの世にいないのか、なんていう実感が今更湧いてきて





無償に涙が出た。





ハルトの母親も前に会った時から比べると、痩せた…ヤツれたのかもしれない。

穏やかな印象が、今は顔がどことなく暗い。





彼女が、ハルトを失った悲しみは、こちらにも痛いほど伝わる。