「そうか…ありがとう後藤。俺…「引き返せなくなっても、後悔はしない?」


「…え」







脈絡のない後藤の発言に、俺だけでなく、クラス全員が驚く。





「何か、嫌な感じがするのよ…。気のせいだったらいいんだけど…。中林くんの自殺は、何か裏があるんじゃないかと思って…」



その言葉に場の空気が一瞬にして凍りつく。

後藤は、何を言っているんだ?



「や、やめろよな…脅かしをかけるなよ」

凍りついた空気をトモヤが明るい口調で変えた。



「うん、そうよね…忘れて…」


「大丈夫だよ」