学校に着くと、なんとなく騒がしかった。いや、いつも騒がしいんだけど、違う。

泣いているヤツや、物に怒りをぶつけているヤツ、顔を覆って黙り込んでいる人もいる。

みんながしんみりとして、朝から重い空気になっている。






俺は何がなんだか分からず、状況を聞く為、レナに声をかけた。


「レナ…、これって、何があったの?」
「あ…おはようリョウスケ。…X駅の近くの、創望花マンションってあるの知ってる?」
「あの大きなマンションでしょ?」
「あそこで今朝、自殺していた人が見つかったんだって…」
「自殺か…」
「それが…っ」




























「中林ハルトくんだったって…」