彼女と僕の136日間




「あ、うん…別に…」


ここで上手い返しが出来ない俺自信を呪う。
うわ、会話が終わった。どうすればいいんだ。



「ありがとう、本当に困ってたから…まさか助けてくれるなんて…っ」


「え、黒木リ…黒木さん?泣いて…?」



黒木リサを見てみると、目元の涙を拭っているように見えた。

そんな姿に俺はさっきとは比べものにならないくらい動揺して…




「ごめん、泣く…つもりはなかったけど、吉田くんが助けてくれて、凄く安心したから…」


ポロポロと小粒の涙をたくさん流して、俺を見つめる姿は、いつもの凛としている黒木リサではない。



こんな黒木リサ…初めて見る…