彼女と僕の136日間




『閉まるドアにご注意ください』


アナウンスが聞こえて、ハッとした。



気づかなかったけど、ここは俺がいつも使っている駅。

ドアが閉まる直前だった。





「黒木さん、いくよ!」


とっさに黒木リサの腕を思い切り引っ張って、電車から降りた。



「ちょ…っお前」

金髪男が何か言っていたが、その前にドアが閉まった。


男を乗せたまま電車は走りだし、俺はそっと胸を撫で下ろした。




「はぁー、危な…かった…」

俺は緊張や恐怖から解放されてしゃがみこんだ。よかったー、俺…なんともない



「あ、く…黒木さん、大丈夫…?」


しゃがみこむ俺をじっと見つめる彼女。
俺、凄い見られてる。心臓ヤバイんだけど