彼女と僕の136日間





これがもし恋だとしたら、大きくなる前にすぐに消したほうがいいな…


あれこれ考えていて気づいたら次が降りる駅というところまで電車が進んでいた。




「ねぇ、年は?いくつ?それくらい言えるでしょ?」


なんとなく耳に入って来た言葉。

は、電車の中でナンパかよ。



その声の主に目を向けると、金髪の若い男が女性に話しかけているのが分かる。


何してんだよ、ここは公共の場だぞ?
半ば呆れながら相手の女を見る。






「えっ…黒っ!」


俺はあまりの驚きに彼女の名前を叫ぶところだった。


その男が話しかけていたのは黒木リサだった。





「なにも喋ってくれないんだ〜」

男が黒木リサに話しかけている。