「裕紀乃?何、ボーとしてんのよ!」 瑞葵がそう言って私の肩をバンっと叩いてきた。 「また水澤先生のこと考えてたの?」 耳元でそう囁く瑞葵。 「ちがっ!」 「えー!顔、赤いよー!」 「あ、赤くなんかないから!」 「ねぇ?水澤先生を誘っちゃえば?文化祭を一緒に回って下さいって」 側にいた七海先輩も私の耳元で囁くようにそう言った。 あの日、私の気持ちを気付かせてくれた時から瑞葵と七海先輩は私にいろいろと協力的と言うか仕掛けてくる。 文化祭を一緒に回るなんて私には……。