「水澤先生が、どうかしたんですか?」
私は平静を保ちながらそう聞いてみた。
「あー……裕紀乃は倒れたから知らないのかぁ」
瑞葵はそう言って、何か思い出したようにクスリと笑った。
「えっ?な、なに?」
「裕紀乃が倒れた時、水澤先生が裕紀乃を保健室まで運んだんだよ!」
「えっ?」
「しかも、お姫様抱っこしてさぁ」
えっ?
水澤先生が私をお姫様抱っこして保健室まで運んだってこと?
私の胸は更にドキドキが増していく。
保健室での出来事を思い出して手が震えてくる。
ガタガタと寒くもないのに……。
「…………紀乃?ちょ、裕紀乃?大丈夫?」
七海先輩に肩を軽く揺すられ我に返った。



