「あっ!いくらでしたか?」
私はカバンから財布を取り出してそう言った。
「いらない。私のおごりだから」
七海先輩はそう言って、長い脚を組んだ。
「ありがとうございます……」
私は素直にお礼を言ってアイスミルクティーを一口飲んだ。
「ところで、裕紀乃?体調は大丈夫なの?」
「あ、はい。すっかり良くなりました」
私はそう言って笑顔を見せた。
「いきなり倒れるからビックリした〜!」
瑞葵はそう言ってポテトをリスみたいに食べていく。
「でも、水澤先生、カッコ良かったよね〜!」
「ですよねぇ!」
瑞葵と七海先輩の会話の内容が見えない。
水澤先生って名前を聞いた途端に私の胸は大きく跳ね上がった。



