部室に入ったら、演奏中だったみんなの手が止まり一斉に私を見た。
多分、休むと思ってた私が部活に来たことに驚いたんだろう。
「大倉さん、大丈夫?」
指導をしていた顧問の吉川(ヨシカワ)先生がそう聞いてきた。
「大丈夫です」
私はそう言って、自分の楽器を用意する。
楽器の用意が出来て、ひとつだけ空いてる席に座った。
楽譜を譜面台に乗せる。
「大倉さんも来たことだし、最初からやってみようか」
吉川先生の言葉に、みんなが楽譜を捲る。
吉川先生が手を上げて演奏の合図を送って、みんなの楽器が一斉に鳴り始めた。



