「静かになったなぁと思ったら、いきなり俺の肩の方にもたれかかってくるし……」 「えっ?」 「しばらくしたらスースー寝息が聞こえてくるしさぁ」 「はい?」 「声かけても起きねぇし。どうしていいのかわかんねぇし。運転中で危ねぇし。とりあえず助手席に戻して座席を倒してってわけ」 それで寝てる状態で車に乗ってたのか……。 「寝不足か?」 水澤先生はそう言ってクスクス笑う。 意識が途絶えてしまった理由は私にもわからない。 でも寝不足ってことはない。