職員駐車場に1台だけポツンと車が停めてあった。
離れたとこから水澤先生が鍵を開けたのか、暗闇の中にオレンジ色の光が点滅した。
「乗って?」
水澤先生の言葉に助手席のドアを開けて乗る。
シートベルトをしてカバンを膝の上に置いた。
急に緊張感が押し寄せてきて吐きそう……。
水澤先生が運転席に乗り、エンジンをかける。
「大倉の家って、確か◯◯町だったよな?」
「あ、はい」
「◯◯町に入ったら詳しい道を教えて?」
「わかりました」
なぜ水澤先生が私が住んでるところを知ってるんだろう……。
担任だったら当たり前か……。
多分、生徒調査表みたいなのを見て知ってるんだよね?



