「ツレにどうしてもって頼まれて、こっちも断りきれなかったのと暇だったのもあってな。でもあの日1日だけだったし、バイト代はもらってねぇし。だからボランティアだな。あっ!でも代わりに飯奢ってもらったけど」
水澤先生は聞いてもない事をペラペラと話してくれた。
「へぇ……」
私はそう言って水澤先生を見た。
「な、なんだよ。その疑ったような目は」
「いえ、別に?」
私はそう言ってクスリと笑うと、止めていた手を動かした。
「なぁ、大倉?」
「はい」
「何が欲しい?」
「はい?」
「服か?カバンか?アクセか?」
「それは口止め料ですか?」
「いや……えっと……」
「安心して下さい。私、誰にも言いませんから」
私は先生の方を向いて、そう言ってニッコリ笑った。



