次の日ーー。
遊園地の開園と同時に着くように行こうってことで、朝7時に駅で待ち合わせ、電車を乗り継いで◯◯遊園地の最寄の駅まで行った。
遊園地のゲート前に着いた時、ちょうどゲートが開いたばかりだった。
今日から夏休みの学校が多いのか、ゲート前には沢山の人が並んでいた。
「もう少し早く来れば良かったかなぁ?」
そう言ったのは七海先輩。
「でもあまり早く来ても待つのも暑いし、このくらいの時間がちょうど良かったと思いますよ?」
瑞葵はそう言ってペットボトルのお茶を一口飲んだ。
「それもそうだね」
朝からセミの鳴き声が煩くて、額にはすでに汗が滲んでいた。
「早く行きましょ?」
私はハンドタオルで額の汗を拭きながらそう言った。
私の言葉に、みんな自然と早歩きになり周りにいた人を次々に追い越していく。
それがおかしくて3人で笑い合った。