タバコの香りが鼻を掠める。
「せん、せ?」
水澤先生に後ろから抱きしめられていた。
私を抱きしめる腕に力が入り、ギュッと強く抱きしめてくる水澤先生。
「なんで謝るんだよ……」
「だって……」
「謝らなきゃいけないのは俺の方なのに……」
スーツの袖口から覗く、水澤先生の手首にはクリスマスプレゼントであげたブレスレットがしてあった。
「これ……」
私は水澤先生の手首に手を持っていく。
「大倉がくれたブレスレット。こっちに来てからずっと外すことなく着けてる」
「先生……」
「大倉、ゴメンな……」
私は首を左右に振った。
「俺、お前のことが、ずっと好きだった」
「えっ?」
水澤先生の言葉に胸が“トクン”と大きく跳ねた。



