誰?水澤先生? 胸のドキドキが止まらない。 立ち上がり、階段の方を見た。 階段を上がってきたのは、大学生らしい男の子。 男の子は人がいるとは思わなかったのか、ビクッと肩を揺らし怯えた表情をしている。 私は男の子に頭をペコリと下げた。 男の子もペコリと頭を下げ、少し慌てた様子で玄関の鍵を開けて部屋の中に入って行った。 水澤先生じゃなかった。 脚の力が抜けて、その場にしゃがみ込んだ。