私はドアに背を預けて、その場にしゃがんだ。 3月だというのに夜は冷えるな……。 少しでも寒さを和らげるために、膝を抱えて、脚や腕を摩りながら水澤先生を待った。 もしかしたら、仕事から帰って来ないんじゃなくて、どこかに出掛けてるんじゃ……。 もしそうなら今日は帰らない可能性もあるってこと? 七海先輩と瑞葵が待つファミレスに行こうか……。 でも、もう少しだけ待ってみようか……。 そんなことを考えてると、誰かが階段を上がって来る音が聞こえてきた。