「行きたいです!」
明日は特に予定も入ってないし、家で1日中ゴロゴロする予定だった。
「瑞葵はどうする?」
七海先輩はフルートをバラして掃除をしている瑞葵にそう聞いた。
「私も行きます!◯◯遊園地って1度行ってみたかったんですよ〜!」
「よしっ!決まり!じゃあ、3人で行こう!」
七海先輩は組んでいた足を解いて、椅子から立ち上がった。
瑞葵とは親友だから何度も遊んだことあるけど、七海先輩と遊びに行くのは初めてだった。
憧れの先輩に誘われて、3人で遠出するのを楽しみでワクワクしていた。
でも、これが私の運命を大きく変えることになるなんて……。
この時の私は何も知らなかった……。