「裕紀乃?何黄昏てんの?」
瑞葵がそう言って私の肩をポンポン叩いてきた。
「ん?別に黄昏てなんかないよ?」
「そう?なんか窓の外見て黄昏てるように見えたからさ。あっ、ポッキー食べる?」
瑞葵は手に持っていたポッキーの箱を差し出してきた。
私はポッキーを1本取り出して、それを食べる。
「てかさ、さっきから気になってたんだけど、裕紀乃の荷物デカくない?海外でも行くの?みたいな」
瑞葵はそう言ってケラケラ笑う。
「あ、うん……。私、もう家に戻らないって決めたから」
「えっ?」
さっきまでケラケラ笑ってた瑞葵の顔が真顔になった。



